鹿児島の調査~クジラ化石の展示まで

1ヶ月以上更新があいてしまいました。本来は3月上旬の鹿児島調査の話題をアップ予定でしたが、想定外の発見があったため3月7日からは脊椎動物化石の研究をやるはめに。

そんな内容が先日ニュースになりました。海のない岐阜県からクジラ化石の発見

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さて、時間はさかのぼって3月上旬。鹿児島の桜島を見上げる某島で調査。
クジラ化石発見の約1週間前。まさかこんなことになるなんて当時は思ってもいませんでした。

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燃島貝層と呼ばれる地層。5000年位前の地球の歴史からするとつい最近の地層。

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熊手の先で貝化石を探す。第四紀層なのでやわらかい。ここからは珍しい貝の化石が見つかります。

そして、クジラの化石発見。

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調査の様子。いやねぇ、12月に見つかった頭無しクジラで終了、だと思っていたのでびっくりですわ。しかも3月のほうが保存いいなんて。イガイの発見からクジラ化石の発見まで、半年間楽しませてもらいました。現地調査は終わり、これからは室内でクリーニング、鑑定作業です。最も良く似た形の種類は、過去に瑞浪や三重で見つかっているイサナセタスなのですが、実はこの種類の実物化石はすべて瑞浪にあるので、自分のところで比較ができる。ということで研究もやりやすい。

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そして、昨日から博物館内でも公開中。

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こちらは取材前。インパクトある取材にしようと思った結果、全身がわかるように見せたほうがいいと思い並べました。因みに学術的に正しく並べるため、群馬県立自然史博物館の木村博士の監修の元、並べました。ちゃんと頚椎、胸椎、腰椎、尾椎の順にならんでいるのですよ。

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そしてテレビにも出ました。何かいいことを言っているような気が。博物館があり、専門家が近くにいて、業者の協力があったので今回のような発見につながったのですよ。やはり専門の博物館、専門の学芸員は大切だよね。

そして、5月3日~5日はこのクジラ化石の一部を公開クリーニングします。目の前で骨が岩石から分離していく過程を見ることができるので、お時間のある方はぜひ!
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古生物学会in早稲田

年があけてから1ヶ月がたってしまいました。

1ヶ月なんてすぐですね、もう今年1回目の学会です。

早稲田大でありました。

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懇親会に少し遅れるという。ご飯が余り残っていなかった。

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化石っぽくない発表でしたがポスターを見に来る人も。次は大変古い時代のお話です。

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某ロシアにいったり。そんな感じで1月もおわります。

2月には佐賀に行く用事ができました。

記者発表がありました・・・

2月18日の記者発表の様子

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こんな感じで。

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記者発表を行いました。

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なお、今回はこんなものまで用意しました。


詳しくは記事がでそろうった後日にでも。

2014年最初の新聞記事@博物館

2014年最初の新聞掲載記事はデスモスチルスでした


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1月11日付岐阜新聞朝刊東濃版の記事です。化石博物館2014年初の新聞記事はデスモスチルスです。


昨年9月に新しく展示室に追加したデスモスチルス復元画のことを取り上げていただきました。こちら、日本で数少ないというか唯一のイラストになった甲能先生監修の復元画です。まだ、説としては仮説であり、他にも水陸両生であったりとか、より遠洋を泳いでいたのではというものまで、色々あり、未だに謎の多い生物です。


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あくまでも展示室にある復元画は「一つの仮説に基づいた科学的なイラスト」ということです。

それでもこうやって科学的な根拠に基づいて描かれたイラストはまだまだ少ないのが現状です。もっと増えていってほしいものですね。


その一環として、24日から兵庫県立人と自然の博物館で開催される日本古生物学会にてこの復元画導入までのプロセスについて話してきます。
復元画を作るプロセスも、ですが、いかに導入するかというプロデュースやプランニングに重点を置いた発表にする予定です。復元画の導入を考えている博物館関係者は一見の価値あり。

ということで、当日はどうぞよろしくお願いいたします!

日本初!シャコの大顎化石

シャコの大顎化石発見がニュースになりました

色々なところで報道されていますが、シャコの大顎(たいがく)化石発見がニュースになっています。

元の論文はこちら。最初の方は見ることができます。
Zootaxaのウェブ上の論文タイトルは
「Unusual preservation of fossil mantis shrimp (Stomatopoda): occurrence of mandibles from the Pleistocene Ogushi Formation, Kyushu, Japan」

です。

詳しい内容は報道各社のサイトにお任せするとして、ちょっと裏話的なことを紹介。

化石が見つかったのは熊本県天草市の田んぼの脇にあった小串層です。

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露頭はこんな感じ。泥っぽい感じがしますが、さくさくとスコップでも掘ることのできる軟らかい地層です。

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最初は貝化石を採集していましたが、写真のようなオニニシも採集できました。テンションが上がってきたら今回の発表の通り、オレンジ色に光るものが砂の中に混ざっていてあれ?っとなりました。

ここから研究が始まったわけです。

因みに、画像は論文や報道でみることができますのでアップしませんが(著作権の問題もあるので)

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こちらを紹介。没になった画像。新聞にのっていた標本を電子顕微鏡で撮影したものです。どうです?新聞に書いてあったように立体的でしょ?

こういった感じで見つかった大顎化石は今回が初です。だから「Unusual preservation(例外的な保存)」で始まるタイトルをつけました。


因みに・・・

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展示は始まっていますので、ぜひ新聞報道のもとになった化石を見に来てください。



これも、聖地巡礼ですよ!


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