スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

新種の化石発見!

ナキウサギ科の新種化石発見!


すでに色々なメディアで紹介されていますが、瑞浪市内で採集され、新種記載された(新種と認められた)ナキウサギ科のAlloptox japonicus(アロプトックス・ジャポニクス)の公開、記者会見が行われました。

この発見の興味深い点は以下にあります。

1)野外学習地で見つかった

誰でも博物館で許可をとれば化石採集を行えるところで見つかりました。つまり、誰にでも新種を見つけるチャンスはあったということです。意外と身近なのですよ。

そして、そういう場所が町の中にある「瑞浪市」は”化石の街”なんですね。


2)非常に保存のよい化石

今回見つかったのは右下顎の破片と左下顎の完品です。これだけ保存の良い脊椎動物化石は日本ではなかなか見つかっていません。

まず、陸の生物の化石が見つかる地層が少ないこと。そして、地殻変動が多いため、地層が続成作用をうけやすく、化石の保存があまり良くないこと。

これらの理由のため、日本ではなかなか保存の良い哺乳類は見つかりにくいのです。そういう意味でもこの保存状態は”奇跡”なのです。


3)学術的にも重要

まず、ナキウサギの仲間は下顎の第三小臼歯で種名が決まります。つまり、今回、「歯がついていた下顎がみつかったからこそ、新種にできた」のです。

そして、これまでに見つかっているナキウサギの仲間と骨を比較すると、その進化についても色々わかります。

たとえば今回報告されたナキウサギ科の一属、アロプトックスは大陸から多くの種類の化石が見つかっていますが、そのどれとも形がちがった。
アロプトックスの仲間の古い化石はせいぜい1800万年前のもの=つまり瑞浪と同じくらい。

ということは、アロプトックスの仲間は、地球上に誕生して間もなく、非常に多様な形質のものに分かれていった(進化の初期段階から多様化した)。








ということなどで、今回見つかった化石は古生物学、古哺乳類学、そして瑞浪の時代に生きていた哺乳類を知る上でも非常に重要であるということです。





難しくなってきたので取材の様子。


IMG_0024.jpg
こちらが取材前。

奥が、化石。手前は復元画。

復元画は古生物復元画家の中上野 太さんが描かれました。監修は研究をされた国立科学博物館の富田先生が行いました。
今回の復元画、見つかったのは下顎のみのため、耳の形など一部は想像です。ただ、下顎の形や大きさからわかる範囲の情報をいれました。そういう意味では60%位は正確なものだと言えます。

さらに、今回、発見された化石は日本古生物学会欧文誌に掲載されましたが、何と、4月号の表紙を飾っています。瑞浪の化石が表紙を飾るのは大変名誉なことです。

IMG_0028.jpg
こちらは記者会見の様子。

奥で話しているのが富田先生、手前は発見者の楓さん、さらに手前は標本のクリーニングを行った合田さん。



さて、見つかった下顎は現在、化石博物館エントランスでレプリカを展示しています。









実物化石は・・・


IMG_0050.jpg
こちら


6月29日から開催の特別展「デスモスチルスが見たみずなみ~瑞浪層群の化石展~」にて公開予定です。

御来場お待ちしています。


そして、

非常に重要な場所である松ヶ瀬町の野外学習地。

この機会に化石採集に挑戦してみませんか?
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

7月に実物を見に行きます。
プロフィール

MFMuseum

Author:MFMuseum
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。